アレルギー性鼻炎
① スギ花粉症:最近は1歳~2歳の児でもスギ花粉症が見られるようになりました。
治療は症状に応じて花粉飛散中は抗ヒスタミン剤の内服、点鼻薬、点眼薬を組み合わせます。
抗ヒスタミン剤は現在 20 種類近くあり、その中から児に合っ たものを選びます。
そのほかに当科では5歳以上の児から成人の方までに、シダキュアという経口舌下免疫療法を行っています。
これは毎日1回3年飲み続けると、過敏な免疫が減って、7-8割の方に改善が見られるというものです。
5歳以上の児には将来を考えると、この経口舌下免疫療法も考慮してもよいかもしれません。
開始時期は花粉の飛散時期を避けるので毎年6月から12月です。
② 他のアレルギー性鼻炎:スギ花粉症以外の時期に鼻炎症状の児も増えています。
ホコリやダニによるアレルギー性鼻炎も多く、秋にひどくなるようです。
5歳以上のホコリやダニによるアレルギー性鼻炎に対しても経口舌下免疫療法ができるようになってきました。
秋に悪くなるものの中にはセイタカアワダチソウなどの草花によるものもありますので区別が必要になることがあります。